聴覚検査

三年生の時に、聴覚に問題があるのではないか?と思い、作業療法士や、言語聴覚士がいる大きめの病院で聴覚検査をしてもらった。

なにせ、耳が遠い。ほんとに遠い。おばあちゃんでもこんなには聞き返さない。なにか私がひとこと言うたびに聞き返してくる。「えっ、なに?(・・?」と不安そうな顔。こっちも同じ顔して聞き返しあって、よくわからないことになる。

耳で覚えた言葉はことごとくおかしくなる。耳でことばを覚えられないから、新たに作ってしまう。造語。みかん語。幸い言葉遊びが好きなともだちがでてきて、そのともだちと「みかん語」「さくらんぼ語」と互いに呼んでるらしい。それはそれで面白い。日本語(漢字・中国語といったほうがいい?)は、新たな造語がしやすい言語だ。でも、そういう造語は既存のことばを覚えてから作る方がいいんじゃないか。

こうもルールを無視されると、ことばとはいったいなんだろう?と考えさせられる。まぁ、通じればいいともおもっていた。広辞苑だって、ギャル語が納められている。でも、そのことと、聞こえないこととは別問題だ。

ただ無口なだけでなく、年々聞こえていないことがはっきりしてきた。一緒によくあそんでくれていた友人のお母さんに、はっきりした口調で大きな声で明確に、正しいセンテンスで話す人がいて、その人の話はよくわかるので、明快に返事をすることができるようだった。みかんちゃん、なんにもへんじゃないよ、いつもすごく上手に話してくれているよ!ぜったい心配ないって!

学校に相談しても問題なかった。完璧じゃないけど、下位でもない。真ん中くらいです、ということだった。お世辞とも思えなかった。

でも、私と話す時はうまくいかない。返事がいつもずれていた。聞こえてないんでしょ?こういうこと聞いたんだけど?といいなおすと、返事をし直した。理解はできてる。

つまり、私の物言いがわかりにくい、私の声が聞き取りにくいということかもしれないし、学校や外ではすごく頑張って集中していて、家では集中力が続かない、疲れて緩んでいるのかもしれなかった。ママ友は、こどもを緊張させずに話を聞くのが上手だったのかもしれない。

検査の結果は、やっぱり少し耳が遠く、聞き取りにくい周波数があるということだった。でも、聞こえないというほどではないそうだ。ついでに、心配なら別の検査もしましょうといってくださり、言語聴覚士の方が、絵を見て理解する聞き取り検査をしてくださった。結果はなんの問題もなかった。

基本的な日常の動作の指示で困ることはない。なんていったらいいかわからないけど、実際に問題はあった。たぶん、静かな部屋で、一対一で、集中して聞けば問題ないんだ。他の環境要因や、心理的なストレスが影響しているってことだろう。

ピアノの音などは完璧に聞き取り、狂っているキーを言い当てるし、そういうピアノで弾くのは嫌がるほどだから、耳自体に問題があるというのは、考えにくいことだった。

しかし、きっと言語を聞き取る部位と、音楽を聞き取る部位は違うのだろう。もう少し脳のことを勉強してみないといけない。

聴覚の訓練といっても、どうしたものかわからない。

だから、ずっと話しかければ「えっ?なに?」のままだった。

まずは学校の先生には、耳が悪いことを話し、学校の懇談会で、ママ同士の自己紹介のときは、耳が遠い子なので、ちょっと返事がずれることがありますが、笑ってやってくださいね、よろしくお願いします、と笑顔で頼んだ。こどもさんにつたえてもらえるといいんだけど。学校では、前の方に座らせてもらっていた。

耳で聞いたことと、話し言葉が一致しないのは、本があまりたくさん読めないから、知っている語彙が圧倒的に少ないせいだろうと思う。この際漫画でもいいからと、学校で勧められたらしい漫画の古典を買い与えたりした。『はいからさんが通る』これはギャグがたくさんでてくるので大いにハマり、何度も読んでくれた。でも、楽しすぎて読むスピードが速くならない。ゆっくり楽しむって……..

その後、中学に入ってから中受で取り組めていなかった英語をやることにした。前から少しずつ、CDなどで耳は慣らしていた。3、4年生の頃は、ラボ・パーティをやっていたので、英語には抵抗がなかった。
(ラボは小さい頃にはいればよかったなー)

もう一度ラボに入る気にはなれなかったので、スカイプ英会話をやることに。
みかんの場合、学校の勉強だけでは、あっという間についていけなくなるのは明白だった。習得にみんなの何倍もの時間がかかるし、慣れるのにも時間がかかる。先に進んで貯金しておかないと、取り残されるのは間違いない。

イングリッシュメソッドという会社が提供する、DMEメソッド。その中のKidsというレベルの教材を使うことにした。

これは、一つのフレーズを何度も何度も繰り返す、というもの。丸暗記だけれども、先生の問いかけに対してフルセンテンスで瞬時に返事をする練習をすることで、英語の回路を頭の中に強制的に作るというもの。

これを3ヶ月続けたところで、西アジア地域から年配の来客があった。それはすごい訛りで、簡単な英語でもぜんぜん聞き取れない。みかんは、ママわからないの?みかんわかるよ、とケロッとして言ったのだ。

ほー、ほー、すごいね。耳がおばあちゃんのあなたが、そんなに聞けるなんてね。
やっぱり継続は力なり、なんだね。

じゃ、やっぱり、数聞くことが大事なわけね。日本語、もっと話しかけてやらないといけない。そして自分からもアウトプットしないといけない、ということね。

確かに私も、隣で聞いているだけでかなり聞き取りの能力があがった。
レッスンの前は、テキストを見て予習する。少なからず暗記する。

そうして、文字と聞き取りの音が一致するのもいいのだろう。

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